院長と看護師が勉強会の講師を担当しました

当院では、整形外科疾患全般の治療をしています。その中で、院長が骨粗しょう症を専門にしていることもあり、開院以来、特に熱心に取り組んできました。院長は、年に30回程度、主に医師向けの勉強会の講師を担当しています。今回は看護師さんも対象に入れた勉強会の講師を担当しました(Web講演会)。看護師さんも対象としていることもあり、今回は当院の看護師も講師として参加しました。担当した看護師は緊張していましたが、聴講して頂いている多くの方に有用な情報を届けるために一生懸命準備してきました。明日から多くの医療機関での治療に役立てばと思います。講師を担当することで、改めて勉強をします。それが病気に対する理解を深めより良い医療の提供につながると思います。今回は当院のスタッフも密に配慮しながら聴講しました。勉強会はスタッフで骨粗しょう症治療について再確認する良い機会にもなりました。院長は骨粗しょう症分野のみならず、腫瘍や関節についての研究を行い、勉強することで知識を深めてきました。勉強会の講師、学会発表、論文作成などを通し勉強することで、にいみ整形外科で提供する医療水準の向上になると考えています。今後も機会があれば勉強会の講師を担当していきたいと思います。院長は骨粗しょう症以外にも、痛みに関する勉強会、高尿酸血症(痛風)に関する勉強会の講師もしています。“痛み”の治療は難しいですが、新たな薬剤が登場し選択幅も広がっています。整形外科は痛みが症状として受診することが多い科です。お困りの方は相談して下さい。 Web講演会発表の様子 Web講演会を聴講するスタッフ

2020.10.15

エアコンを増設しました

診察室4に増設したエアコン 本日、診察室4のエアコン増設工事を行いました。診察室4は、処置室の一部を改修して診察室と処置スペースに分けたため壁でエアコンの風が遮られていました。さらに換気を推進するため窓の一部を開け続けていることや、強い西日をうけるために診察室4の室温が高くなりがちでした。もともと処置室では10畳用のエアコンを使用していますが、今回エアコンを増設し20畳まで冷やせる能力になりました。 8月も残り少なくなってきたにもかかわらず、気温の高い日が続きそうです。換気を行いながらの室温調節を行い快適な診察室になるよう心がけていきたいと思います。

2020.08.27

院内換気のために

院内で使用しているサーキュレーター 新型コロナウイルス感染症のリスク要因の一つである「換気の悪い密閉空間」を避けるため、当院ではサーキュレーターを使用しています。少しづつ買い足していたところ、気づいたらこんなにもたくさんのサーキュレーターを使用していました。本日は毎日の使用で吸着したホコリを取り除くために掃除を行い、新品同様のきれいな状態にしました。また明日から院内換気のためにフル活用していきます。 さらに院内換気の取り組みとして、当院では院内の複数箇所の窓はすき間を開けております。自動ドアも開け放っています。エアコンももちろん稼働していますので、窓を開けたままでは効率は悪くなりますが、西から東の方向になるように空気の流れを作り、換気を行っております。 院内換気の意識を高くもつことで、患者さんが安心して受診することにつながればと思っております。

2020.08.23

日本骨粗鬆症学会認定医を更新しました

院長の日本骨粗鬆症学会認定医の期間満了にともない、更新致しました。 日本骨粗鬆症学会認定医とは、骨粗鬆症診療に関連する医学と医療の進歩に即応できる医師に与えられるものです。そして、患者さんが広く最適な骨粗鬆症治療が受けられるよう医療を提供する役割を担っています。三重県内に、この日本骨粗鬆症学会認定医はまだ少なく、現在14名のみです。 骨粗鬆症の治療や薬は日々進歩していますので、日本のみならず、世界中からの最新情報を得るとともに、当院からも骨粗鬆症の研究を通じて情報発信を行っていきたいと考えております。この取り組みが患者さんの健康寿命延伸につながり、社会へ貢献できればと思います。

2020.08.19

骨粗しょう症の重症度判定について

骨粗しょう症治療薬は内服(飲み薬)と注射に分かれます。注射薬は内服にはできないことができるために発売されています。内服の方が簡単に使えることが多いため、製薬会社は可能な限り内服薬で作ろうとします。にも関わらず、注射薬が発売されている理由は、治療効果が強いということが大きな理由のひとつです。 例えば“テリパラチド”という薬は治療効果が高い注射薬ですが、口から薬液を摂取しても分解されてしまうので効果が全くありません。 注射の骨粗しょう症薬は製造コストがかかることから高価になるものが多くあります。また、国が健康保険での使用を認めた適応患者さんも“骨折リスクの高い骨粗鬆症”となっている場合が多く、すべての患者さんに使える訳でもありません。 では、“骨折リスクの高い骨粗鬆症(重症・重度の骨粗鬆症)”とはどういった方でしょうか?これについては、「原発性骨粗鬆症の診断基準2012年度改訂版」に例が示されています。簡単に述べると 1.腰椎骨密度がとても低い(若い人に比べて60%未満) 2.背骨が2ヵ所以上骨折している 3.背骨が骨折した場合、背骨の骨折の仕方がひどい となっています。では大腿骨の骨密度が低いとどうなるの?など、疑問がわいてきます。これについてはまた別の話題となるので今回説明は省略します。ここで大切なのは、骨密度で重症と判断する方法もありますが、重症度の判定には骨折の実績や骨折した際の骨の折れ方なども大切ということです。時々、重症の骨粗しょう症ですよと説明しても、骨密度が高いので納得して頂けない方がいます。また、他の医師に結果を見せて重症ではないと言われる方もいます。 骨密度の評価は完全ではありません。過去の多くの研究から、将来の骨折予測には骨折した実績の方が骨密度よりはるかに大切であることが分かっています。当院で重症の骨粗しょう症と診断している患者さんは、複数の骨折をしているために重症と判定している方が多く、骨密度の結果で重症と診断している患者さんは少数です。骨粗しょう症の治療を受けられている方で、この記事を読まれた方は再度ご自身の状態を見直すきっかけになればと思っております。

2020.08.09
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