新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を行いました

ブログ 2022年2月10日

当院スタッフの3回目接種を行いました。この1週間の外来では、“3回目の接種終わったよ“や”2月○日に3回目の接種だよ“という話を伺うようになりました。現在、ワクチン供給が十分ではなく、接種券の準備もあり3回目のワクチン接種が進みにくい状況にあります。特にファイザー社のワクチンは供給が不十分な状況が続いています。そのため3回目は交差接種も選択肢の一つとなっています。

交差接種の方が、抗体量が増え、効果が高い可能性を示唆する研究結果もいくつか報告されています。現在、桑名市の医療従事者の注射は、ファイザー社が主ですが、希望があればモデルナ社のワクチンも注射できます。ファイザー社のワクチンが特に不足しているため、当院では職員の方に交差接種を希望する人、交差接種でもよい人を募り、できるだけファイザー社のワクチンを希望される方に届くように調整しました。院長は、研究や論文が好きですので、その結果に基づき、感染予防や重症化予防にモデルナ社を用いた交差接種の方が高い効果があると考え、またファイザー社のワクチンを希望される方に接種して頂けるように、モデルナ社のワクチンを接種しました。

交差接種について、心配の声も聞かれます。ただ、インフルエンザワクチンは、4つのウイルス型に対して作られた4種類の抗体を混ぜた4価ワクチンです。また、子供の頃に打つ3種混合ワクチンや4種混合ワクチンは、全く異なる病気に対するワクチンを3種類ないし4種類混ぜて1回で注射しています。しかも3種混合や4種混合は生後3カ月から接種可能です。こういったワクチンは以前からあるために当たり前になり、違和感なく接種している方、保護者も多いと思います。交差接種が問題になった時に、交差接種よりもっと過激なインフルエンザや3種混合ワクチンが導入された時はどういう風だったのだろうか?と思っていました。

最後に院長の学術的な興味について触れます。コロナのワクチンを同時に2種類や3種類注射したら効果はどうなんだろう?と思っています(勿論、メーカーの異なるコロナウイルスの同時接種は、現時点ではできません)。新型コロナウイルスの流行型は変わります。ワクチンはメーカーにより内容が異なります。多くの種類のワクチン接種した場合、それにより作られる抗体に多様性ができるように思います。多様な抗体がある方が感染予防に役立つ可能性もあります。こういったことが、今後の研究で明らかになると、より効果的なワクチン接種方法が分かるかもしれないですね。最後の方はあくまで院長の個人的見解ですのでご理解ください。

なお、当院での一般者向けのワクチン接種は、ワクチン供給が十分される状況であれば4月以降の日曜日を考えています。その際にはホームページで告知します。日曜日の接種会場は少ないですので、気になる方は確認お願いいたします。