2019年の研究活動について|骨粗鬆症|痛み
にいみ整形外科では、日々の診療を行うだけではなく、医学の発展のための研究も行っています。院長は、整形外科医となり、学会発表、論文作成、講演会活動などを通じて医療の発展や社会貢献が大切と考え活動を行ってきました。今まで膝や股関節の変形に関する研究、腫瘍に関する研究、骨粗しょう症に関する研究をしてきました。今回は2019年の活動を紹介します。 2019年は講演会の講師依頼が多くありました。29回の講演会の講師を担当しました。また東京や大阪での勉強会も10回以上参加しました。講師活動は依頼があれば、診療に影響の出ない範囲で行っています。最も遠い場所は福岡県小倉でした。木曜日の診療後に出発し、小倉で講演をしました。その後、大阪まで最終便で戻り宿泊、翌朝に三重県に戻りクリニックで診察を行うというスケジュールでした。小倉は遠かったですが、出席された先生方は非常に熱心な方ばかりでとても有意義な講演会だったと思います。討論を通じて、様々な考え方を学び私自身もより良い治療が提供できるきっかけになったと思います。 論文作成は1本でした。最近は英語での投稿ばかりです。今後も1年に1本のペースで掲載されればと思います。今年はArchives of Osteoporosis という雑誌に掲載されました。骨粗しょう症治療時には歯科医の先生との連携がより重要であることを示した論文です。ある患者さんの治療過程に関する論文で、今回は続報という形で報告しました。初回報告は1年足らずで10本の論文に引用されています。この論文は、ある薬剤の使用している患者さんが、歯科受診をした場合の対応に影響を与えています。 2019年は“痛み”に関する研究もスタートしました。整形外科を受診される患者さんの多くは痛みがあり来院されます。特に“慢性的な痛み”をどのように解決するのかは重要なテーマです。“慢性的な痛み”には、加齢的な要素があります。根本的な治療となると加齢を解決する必要がありますが、残念ながら若返り薬はないので、現時点では解決できない問題です。そのため、効率よく痛みを取り除くかが大切になると思います。今後、痛みについて理解し、効率的な治療について研究できればと思います。必要時に研究にご協力頂きますようよろしくお願い致します。