スポーツ外傷について│前十字靭帯断裂

スポーツ中の大ケガの一つに前十字靭帯断裂(ACL断裂)があります。ACL断裂は、他人と接触して断裂する場合とバランスを崩した際に膝をねじって断裂する場合があります。断裂直後から歩けなくなる人もいれば、直後は動けたものの、しばらくしてから歩けなくなる人もいます。膝のケガに伴う関節内血腫の9割がACL断裂に関係しているともいわれています。 診断には膝のぐらつきを診察で確認することとMRIが大切です。膝のぐらつきは、ケガの直後には痛みが強く判断が難しいことが多くあります。そのため、MRIが大切になります。当院ではスポーツでケガをして、膝に関節内血腫がみられた患者さんにはMRIを勧めております。MRIでACL断裂、それに合併する半月板損傷や骨・軟骨への損傷を調べます。ACLの再建手術が必要な方は、希望を伺いながら専門の先生を紹介しております。 当院は、開院して1年経過しましたが、おおよそ2カ月に1人の頻度でACLの再建目的に専門の先生を紹介しております。ACL断裂は放置すると将来に影響が出る可能性があります。若い方では特に初期対応が重要になります。 ケガの後にしばらくすると痛みが引くことが多く、治っているような気分になります。しかし、膝のぐらつきを感じるようであれば断裂している可能性もありますのでMRIをお勧めします。 スポーツ外傷について気になる方は、ご相談下さい。

2019.12.22

MRI室の充実

今回は、当院のMRI室についてご紹介をさせて頂きます。 当院のMRIは、オープン型のMRI装置ですので、一般的なトンネル型のMRIと比べると、圧迫感が少なく、撮影中耳に入ってくる音も大幅に軽減されています。さらに、MRI室内では、患者さんにリラックスして頂けるよう、ピアノやオルゴールのBGMが流れています。 しかし、撮影に30分かかる等の理由で、受診に抵抗を感じている患者さんも少なくありません。そこで当院では、少しでも楽に受診して頂けるよう、アイマスクや耳栓をご用意させて頂きました。時間経過を見るための時計も設置してございますが、MRI装置内からは見えない場合もあり、そのような場合は、スタッフがお声をかけて、時間経過をお伝えさせて頂いております。

2019.12.10

院長の論文の掲載が決定しました!

院長の英語論文がArchives of Osteoporosis に掲載されることになりました。院長の筆頭著者の英語論文は今回が30編目で、骨粗しょう症分野では13編目になります。 今回の論文のテーマは、プラリア®という骨粗しょう症治療薬を中断した時に生じるリバウンド椎体骨折についてです。プラリア®をやめてしばらくすると、背骨に多発骨折が生じることが、2016年に初めて報告されました。リバウンド骨折は稀だと考えられています。ある患者さんが歯科治療に伴い薬剤を中止したところ、背骨の骨が同時に5か所骨折する事態となりました。この患者さんは、骨粗しょう症治療を再開したのですが、それでも1カ月後に次のリバウンド骨折を生じてしまいました。このようなケースは世界で初めてでしたので報告しました。 骨粗しょう症治療薬の一部には抜歯の時に、その部位の治りが悪くなるのではないかと考える論文が2003年に発表されました。その論文をきっかけに、骨粗しょう症治療薬が歯科治療において悪影響を及ぼす可能性を心配され、骨粗しょう症治療を中断することが多くあります。今回の患者さんも同様ですが中断した結果、多発骨折が生じてしまいました。歯科治療に伴う骨粗しょう症の中断は世界中で行われており、その是非については議論があります。骨折の危険性を全く考慮せずに休薬が勧められたり、骨粗しょう症治療自体が危険であるといった事実誤認が一部であり、問題をさらに大きくしています。 当院では医科歯科連携を推進することで、不幸な患者さんを少しでも減らしたいと考えています。

2019.11.21

クリスマス飾り

気が早いかもしれませんが、もうすぐクリスマス!ということで、当院も鮮やかな赤色のポインセチアを飾りました。 来院した際にはぜひクリスマスの雰囲気を感じていただければと思います。

2019.11.18

四日市歯科医師会講演

令和2年2月15日(土) 四日市歯科医師会が開催する、令和2年四日市歯科医師会医科歯科連携に関する会議で院長が講演します。 現在、骨粗しょう症治療に関して、一部の治療薬が歯科治療に与える影響が懸念されています。この問題に対する過剰反応が患者さんの不利益になっている場合もあります。四日市歯科医師会は、この問題を重要視しており、歯科医師と医科医師が知識を共有し、お互いの立場を理解することで患者さんの健康推進が図れるように取り組んでおられます。院長はこの問題について、現在までに判明している知見、医師の立場からの考えを歯科の先生方に伝える予定です。

2019.10.28