いくつかの講演会で演者を務めました

コロナウイルス流行から時間が経過し、徐々に以前の生活が戻っていると思います。学会や講演会も中止になったりオンライン(インターネットを用いた配信方式)のみとなっていたのですが、徐々に対面方式が主流になりつつあります。ただ、オンラインも便利ですので、講演会はオンラインも併用したものも多くあります。 院長は、しばしば講演会の演者をする機会があります。時間の都合もあり、遠方で行われる勉強会ではクリニックや桑名市の施設からの配信方式が多かったのですが、3月に入りたまたまですが、他県に連続して行くことがありました。3月は3件の講演会の演者、1件の座長があります。演者となった講演会では、それぞれ異なる趣旨で骨粗しょう症に関して講演しました。2件は他県で、一つは静岡県、もう一つは岐阜県でした。静岡県は木曜日でしたので、公演の30分前に会場に到着し、講演後ただちに出発しました。先輩の先生とお話し出来たのが癒しでした。一方、岐阜県では、他の先生の講演も拝聴し勉強になりました。また、時間のゆとりがあり出席された先生と多くのお話しが出来ました。岐阜県に講演会に伺う機会は過去に何度もありますが、知り合いの先生とお話ししたり、情報交換をしたりと有意義に過ごせました。 今後も、研鑽に勤め、より良い医療を提供できればと思います。 講演会の為に訪れた新富士駅

2025.03.16

新しいエコーを導入しました

当院では以前からエコーを使用しています。医療機器も車などと同じように、同タイプの医療機器でも、安価なものから高価なものまであります。車と同様に、値段とともに性能が良くなる傾向にあります。今回、さらに高いレベルの医療を提供するためにエコーを1台購入しました。これで、当院では3台のエコーを運用する事となります。今回の機械は、今までのものに比べると大型です。大型なので使用時の手間もありますが、画質・診断能力は格段に向上しました。当院には様々な先生が外来にいらっしゃいますが、評判も良いです。本機械では、靭帯や腱板損傷(肩の病気です)などを見るのが得意です。膝に水がたまる状態の場合、何ミリたまっているかまで把握できます。 今後も、新しい医療技術へ投資しながら、提供できる医療の水準を高めるようにしていきたいと考えています。全員にエコーを使用するわけではなく、必要に応じて検査させていただきます。なお、エコーは妊婦さんに検査することからもわかるように、きわめて安全性の高い検査です(医療で危険な検査というのもあまりありませんが…)。

2025.03.15

風除室の絵が変わりました

3/1や3/3には卒業式が多くの学校で行われました。厳しい寒さも緩み、徐々に暖かい日も増えてきました。18時頃もどうにか明るく、春分までもう間もなくとなりましたね。この時期は、心が一段と晴れやかになります。 さて、今回は風除室の絵についてです。絵に関しては過去に何度か挙げていますので、見つけにくいですが、よろしければ過去のブログを探していただければ幸いです。開院以来、クリニックの風除室には絵を飾るようにしています。院長である私は、絵の心得は全くと言っていいほどありませんが、開院後から数えると、今回の絵で7作目です。以前の絵も大切に保管しています(なお1作目は伊勢型紙です)。今回も南川朋宜先生にお願いして作成して頂きました。季節をコンセプトの一つに、4部作の最終作品です。タイトルは“初春”です。今の時期にぴったりです。南川先生と相談して、梅を描いて頂きました。また、ルリビタキという鳥も描かれています。 話が変わりますが、私は源氏物語が好きです。原文で読むのは難しいですが、漫画や解説本もありますので、機会があれば読んでいただくと人生が豊かになるのではと思います。源氏物語は54帖からなり、光源氏が主人公として描かれる前半の44帖と光源氏の子供である薫と孫の匂宮(におうのみや)が主人公として描かれる宇治十帖に分かれます。宇治十帖は、宇治が舞台になるためにそのようによばれています。二人の年齢は近く、二人が主役となり何人かの女性と恋をするストーリーです。宇治十帖の出だしから、梅が盛んに登場します。源氏物語では、桜・藤・梅がしばしば登場します。32 帖「梅枝」(うめがえ)はその代表例ですし、時々、物語で歌を詠む機会が実に多いのですが、歌にも登場します。 来院の際は、是非、初春を鑑賞していただけたらと思います。

2025.03.05

植木の剪定をしました

当院には、1本の植樹があります。院長である私は、木に詳しいわけではないですが、クリニックの建設をする際に、設計士さんから提案をいただき1本植樹をお願いしました。 植樹から、特に春や夏は活力をもらい、秋になると寂しさを感じます。写真を取り忘れましたが、雪が降った日はとてもきれいに見えました。 先日、樹木に詳しい患者さんがいらした際に、剪定を勧められました。木が健康的でいるために剪定は大切なことだそうです。当院では1年に1回程度、専門家に剪定をお願いしています。本日は、剪定をしていただきました。はしご車を使い手際よく剪定して頂きました。生き物ですので、元気に長生きできるよう大切に育てていこうと思います。クリニックと共に木も元気に成長してくれる事を願っています。 剪定前。夏頃の撮影です。 本日の剪定後。ずいぶんすっきりしました。

2025.02.23

院長の論文が掲載されました

今回は、Treatment Gapというキーワードに論文を作成しました(執筆依頼があった論文です)。治療の必要があるにも関わらず、実際に治療を受けていない人の数・割合のずれを 「Treatment Gap(治療ギャップ)」といいます。骨粗しょう症だけではなく、多くの疾患で問題となっています。Treatment Gapが生じる原因は多様で、今回の論文は医療者向けの論文ですので、医療者として知っておいた方が良いと考えられるTreatment Gapの原因について紹介しました。そしてGapをなくすために骨粗しょう症の診断方法や重症度分類について解説しました。  さて、治療は誰でも嫌なものです。本質的に好きになる人はいません。病気にならないことが、はるかに良いことです。ただ、現実は残酷で、年齢を重ねるほど、体の異常が生じます。体の異常に対して、治療をするメリットとデメリットを比べた時に、メリットが勝っていると判断される人は治療の対象者になります。多くの慢性疾患では過去の研究結果を参考にして、治療介入した方が良い基準がガイドラインなどの形で提示されています。それに基づき、多くの医師は治療に関する判断をしています。  実臨床で、院長が感じるTreatment Gap(治療ギャップ)が生じる理由を、論文では3つのパターンに分け解説しました。  ①患者さん側の問題  ②医療者側の問題  ③ガイドラインの問題  ①に関しては、多くの場合は、患者さんサイドで治療の必要性を感じない、あるいは面倒ということです。慢性疾患の治療は、疾病の予防ですので、何も起こらないことが良いことです。“痛いから痛み止めを使用する”、“がんになったから手術する”、はわかりやすいですが、“骨折しないために、お薬を使う”、“糖尿病だから、お薬を使う”、は小さな子供に“将来のために勉強しなさい”、と親が言うのと同じくらい実感がわかず、患者さんには理解がしにくいです。骨粗しょう症の1年治療継続率は50%とも言われており、治療を継続している患者さんより治療を中止した患者さんのほうが骨折を生じる確率が高いことは明らかです。  ②に関しては、目の前の患者さんが骨粗しょう症であることに気づかない、治療したほうが良いとわかっているのに、医師が多忙のなどを理由に治療ができないなどがあります。過去のブログなどでも何度も伝えましたが、転倒などで骨折を生じた方は骨粗しょう症である可能性が高いです。特に、背骨や大腿骨、そして最近は骨盤骨折が特に危険な骨折で、その後も骨折が生じやすいことが知られています。50歳~60歳代では肋骨、手首、足首、足の甲、70歳代以降は背骨が急増し、80歳前後では大腿骨、骨盤をはじめとして肘やお皿の骨など至る部位で骨折が生じるようになります。これらにはざっくりとした順番があります。特に若い方は、骨折が偶然で、治療について説明してもご理解頂けないことが多くあります。骨密度と言う評価方法もありますが、骨密度評価は骨粗しょう症の一面を見ているだけで、それが評価の全てではありません。ですので、骨密度が低い人のみならず、転倒などで骨折を生じた人も治療が必要です。骨密度が高いことを理由に、骨折を生じた患者さんが治療を受けていないケースも多々あり、これもTreatment Gap(治療ギャップ)が生じる原因となります。  ③に関しては、難しいのですが、ガイドラインの限界です。ガイドラインは大切です。普段の診療でも、各学会などから発表されているガイドラインを大切にしています。ただ、ガイドラインの内容を多くの医療従事者に、簡単に伝えるために、できるだけボリュームが少なくするようになっています。その結果、個別の患者さんに対応しきれない部分があります。ガイドラインにより生じるTreatment Gap(治療ギャップ)も説明しています。  さて、先日、名古屋市で大規模な勉強会がありました。骨粗しょう症で高名な先生、背骨の手術で高名な先生が演者として講演をされました。院長も座長を担当しました。院長が座長として参加した講演では、静岡県の先生が、“クリニカルイナーシャからの脱却!”というタイトルで発表されていました。院長は、クリニカルイナーシャという言葉を初めて知りましたが、クリニカルイナーシャとは、“治療目標に達していないにもかかわらず、適切な治療が行われていない状態”という定義だそうです。Treatment Gap(治療ギャップ)とよく似ていますね。演者の先生の発表はとても分かりやすい上に、治療薬選択の不均衡についても言及されていました。つまり、重症の骨粗しょう症患者さんや治療効果が十分には出ていない患者さんにより強い治療薬である、注射製剤を勧めていないことも問題の一つと挙げていました。  最後に、最近、米国のCosman先生らが取りまとめた骨粗しょう症治療の指針について示します。Cosman先生は、骨粗しょう症分野での重鎮で、多くの臨床試験、研究などを行っています。米国の学会からの治療指針ですので、世界中に大きな影響を与えます。講演を聞いたことがありますが、非常に大きな情報を集約し、わかりやすく説明されていました。  ここでは、薬物治療が推奨される患者さんを、①骨折歴なし、②2年以上前の骨折、③差し迫った骨折リスク;最近(2年以内)の骨折および複数の骨折、の3パターンに分けて最初の評価を行います。決して、骨密度のみで評価するわけではなく、むしろ骨折歴の有無、骨折したのであれば2年以内かどうかを起点にして評価しています。  今後も最新の知識を用いながら治療に当たりたいと思います。治療継続率の向上は、骨粗しょう症のみならず多くの慢性疾患で大きな問題となっています。完全な解決策はないですが、少しでも向上できればと思います。 

2025.02.17
1 5 6 7 36