看板の設置

当院の看板を新たに設置しました。桑名大安線の道路を東員町から桑名市方面へ走ると、桑名メディカルビレッジ手前の左側に見えてきます。見逃すことはまず無い大きさです。写真ではサイズ感がわかりにくいのですが、横幅が10mもある看板です。 看板工事中の様子 看板設置後の様子 夜間ライトアップの様子 看板の灯りがともされると暗い夜道がほんのり明るくなりました。近隣の方への配慮をしつつ当面は長めにライトアップしています。

2021.04.22

庇(ひさし)工事について

COVID-19の流行が止まりません。ワクチン接種が順次進められ、今後、感染が終息に向かうことを願うばかりです。COVID-19に限らず、いくつかの感染症には換気が大切です。当院では機械による換気だけではなく、定期的に窓やドアを開放して換気を行っています。多少の雨であっても少し窓を開けて換気をしていましたが、雨が室内に入り濡れてしまう場所があるため、雨の日は換気に手を焼いていました。 今回、クリニック西側に庇を取り付ける工事を行い、雨の日も窓を広く開けて換気ができるようになりました。そのうち訪れる梅雨時期にも重宝しそうです。 庇取付工事中の様子 庇取付後の様子

2021.04.11

MRIのコイルを増やしました

当院にはMRI装置があります。 画像検査には単純レントゲン 、CT、 MRIと種別があります。CTやMRIが単純レントゲンに比べて優れていると思われている方が多いと思いますが、これは正しいとも言えません。それぞれに長所や短所があります。 単純レントゲンは非常に多くの情報が得られます 。 MRIは軟部組織と呼ばれる、骨以外の描出に優れています。また、単純レントゲンではわからない、いわゆる“ヒビ”の状態把握もできます。ただ完全にずれている場合は、単純レントゲンやCTの方が骨折診断のためだけなら有用な検査だと思います。当院では問診や診察所見、単純レントゲン後にMRI撮影が望ましい方にはMRI検査を勧めています。MRI検査の精度の向上のためには、機械の性能だけではなく、撮影条件、コイルの種類も大切です。 今回、2種類のコイルを購入しましたので紹介します。 一つ目はボディコイルと呼ばれるコイルです。 左が従来から使用しているボディコイルです。右は今回新たに購入したサイズが大きいボディコイルです。これにより体の大きな患者様の腰や骨盤の撮影や両側大腿部を同時に撮影することができるようになりました。 もう一つはリストコイルと呼ばれるコイルです。 手首の怪我や指や趾(足の指)を詳細に見たい場合に使用します。 コイルの値段は非常に高く、コイル1個で車一台分に相当するほどです。今回購入した2つのコイルは使用頻度が少ないことが想定されますが、上手に運用し、よりよい画像を得て診療に活かしていきたいと思います。

2021.04.04

新入職員、学生見学について

本日から新年度が始まりました。今年度は新卒者を1名採用しました。より働きやすい職場、より多くの方々に必要とされるクリニックを目指していきたいと考えています。 本年度の新卒者は九州からの応募でした。昨年の秋に❝医療専門職で新卒の採用はありますか?❞と学校の先生から連絡をいただきました。遠方からの連絡でしたので非常に驚きました。様々な点から当院への就職を希望しているとのことでしたので、福岡へ出張し学校の先生も交えての面談をして採用となりました。この地域が気に入っているそうで、充実した人生となるよう願っております。 また、本日は医師を目指す高校生の見学を受け入れました。見学後に学生の方と面談しましたが、医療現場で貴重な体験ができて良い刺激を受けたそうです。今回の見学がこの学生さんの人生にとって大切な1日になれば幸いです。見学にご協力いただきました患者様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

2021.04.01

新規治療薬イベニティ®当院での治療成績報告

イベニティ®という月に1回、1年間病院で注射する治療薬があります。2019年3月に販売されました。発売から2年経過し、いくつかの医療機関から治療成績が報告されています。当院では、2019年3月から2020年3月までに使用した患者さんは30名でした。大きな病院ほどではないですが、クリニックとしては多い人数です(当院は骨粗しょう症患者さん自体が多いので、使用割合としてはそれほど多くありません)。結果を簡単にまとめました。 ① 1年間継続した患者さん;21名(70%) ② 1年間の骨密度増加率;腰椎16.2%、大腿骨近位部(ふともも)5.1% ③ 中止した患者さん;9名  [中止した理由]治療意欲がなくなった、転居、たまたま他の病気が見つかり転医、等 ④ 副作用;血液データなど客観的にわかる指標で副作用が出た人はいませんでした。ただし、注射が痛かったという方は大半です。 少し解説を加えます。 ① に関して;継続率はまずまず高いです。継続率100%を目指したいものの、転居や転医は不可抗力とも考えられます。骨粗しょう症治療に限らず、高血圧や糖尿病も様々な理由で治療が中断に至ることが問題となっています。他剤を使用した骨粗しょう症治療に比べると、若干、継続率は高い結果でした。 ② に関して;非常に良好な骨密度増加効果です。発売前に世界中でいくつもの臨床試験が行われましたが、その通りの結果です。 ③ に関して;前述したように仕方ないところもあります。治療意欲がなくなった方に関しても、他剤に変更して治療継続を促しました。それでも意欲がわかない人が全員でした。本剤は心筋梗塞や脳梗塞を起こした患者さんが再発しやすい可能性を発売前に行われた臨床試験で指摘されました。メーカーもその点を注意しており、全国で使用された患者さんに調査していますが、現時点で明らかに増えたという事実はないようです(投与した人に生じた人がいますが、投与されていない人で一般的に発生する割合と大差ない結果でした)。 骨粗しょう症に限らず、治療に対する副作用判断は難しいものがあります。典型的な副作用なら、症状・出たタイミングからわかりやすいです。しかし咳、倦怠感、発熱、食欲低下、頭痛などは、一般的にみられる体調不良で注射の影響かどうかは判断が難しいところです。ある薬剤で治療開始後3カ月経過した時に“体のだるさ”を覚え、治療するまではこういった体調不良はなかった、というような患者さんの訴えにしばしば遭遇します。 ここで、先日、ネットで見た記事をアレンジして紹介します。心筋梗塞は血管の異常で生じます。動脈硬化の末期像の一つともとらえられます。心筋梗塞になる患者さんは、血管の状態がいたるところで悪くなっています。そのため心筋梗塞を繰り返すことが知られています。1回心筋梗塞になり幸い助かった人が、バイパスの手術をするのはこのためです。2回心筋梗塞を起こした患者さんがインフルエンザのワクチンを接種した3日後に、3回目の心筋梗塞を生じたとします。患者さんの中には、インフルエンザワクチンの副反応と考える方もいます。ただ、これがインフルエンザの副反応と考えられるかは微妙です。むしろ、起こるべくして起きた心筋梗塞の3日前にワクチン接種をしただけ、と解釈する方が自然です。 では、日常生活に置き換えて話をしたいと思います。 例えば、車を購入した翌日に雨が降ったからと言って、車を購入したことが雨の原因、と考える方はいないと思います。これは因果関係がない可能性が高いからです。先ほどの心筋梗塞とインフルエンザワクチンの話も同様です。 では次はどうでしょうか? 「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」 これは古くから伝えられる天気のことわざ、観天望気です。これは正しいです。因果関係があります。雨の前は空気中の水分量が増えます。水分量が多いと、虫は羽にたくさんの水分がつき重くなるため高い位置を飛べなくなります。そのために虫を餌とするツバメも低いところを飛びます。この観天望気は中学受験の理科でしばしば取り上げられる問題の一つですね。 薬剤の副作用の判断は、車やツバメの話のように因果関係があるかどうかが大切です(もちろん完全に言い切ることなどできません)。ただ、因果関係がなさそうな場合でも、治療行為を受けるということに対する副作用という考え方もあります。ある薬剤に副作用を訴える患者さんが、作用機序の全く異なる他剤に変更しても副作用を訴える場合は多くあります。これは、薬剤の副作用と考えると説明ができず、むしろ、“治療行為を受けるということに対する副作用”と考えた方が良いと思います。薬剤を変更しても“治療行為を受ける”ことには変わりはなく、次の薬剤にも新たな副作用を訴えられますので治療が難しいところです。 話がイベニティ®に戻りますが、イベニティ®は“骨折リスクが高い骨粗しょう症”患者さん向けの治療薬です。費用は1割負担の方でも月に5千円程度かかります。当院では、骨折が2ヵ所ある・骨密度が著しく低いなど、対象者を絞って行っております。 骨粗しょう症が気になる方はご相談ください。

2021.03.26
1 17 18 19 26