ワクチンの種類について

ブログ 2021年8月19日

コロナワクチンに関して様々な情報が飛び交っています。ワクチンについて少し紹介したいと思います。国の情報は信用できないと思われる方もいると思います。ただ、以下に挙げる厚生労働省の情報は、学生時代に習ったことをわかりやすく解説しています。

厚生労働省のホームページより

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0018.html

Q.ワクチンにはどのようなものがあるのですか。

A.病原体(ウイルスや細菌など)そのもの又は、病原体を構成する物質などをもとに作ったワクチンがあります。

病原体(ウイルスや細菌など)そのもの又は、病原体を構成する物質などをもとに作ったワクチンを接種することで、その病原体に対する免疫ができます。具体的には、以下のようなものがあります。

• 生ワクチン
病原性を弱めた病原体からできています。接種すると、その病気に自然にかかった場合とほぼ同じ免疫力がつくことが期待できます。一方で、副反応として、軽度で済むことが多いですが、その病気にかかったような症状が出ることがあります。代表的なワクチンとしては、MRワクチン(M:麻しん、R:風しん)、水痘(みずぼうそう)ワクチン、BCGワクチン(結核)、おたふくかぜワクチンなどがあります。

不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン
感染力をなくした病原体や、病原体を構成するタンパク質からできています。1回接種しただけでは必要な免疫を獲得・維持できないため、一般に複数回の接種が必要です。代表的なワクチンとしては、DPT-IPV:四種混合ワクチン(D:ジフテリア・P:百日せき・T:破傷風・IPV:不活化ポリオ)、DT:二種混合ワクチン(D:ジフテリア・T:破傷風)、日本脳炎ワクチン、インフルエンザワクチン、B型肝炎ワクチン、肺炎球菌ワクチン、ヒトパピローマウイルスワクチンなどがあります。

• mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン、DNAワクチン、ウイルスベクターワクチン
これらのワクチンでは、ウイルスを構成するタンパク質の遺伝情報を投与します。その遺伝情報をもとに、体内でウイルスのタンパク質を作り、そのタンパク質に対する抗体が作られることで免疫を獲得します。今回、新型コロナウイルスの表面にあるタンパク質に対するワクチンが国内外で承認を受け、日本でも接種が開始されています。

以下は院長のコメントです。

メッセンジャーRNA(mRNA)はもともと体内に存在します。遺伝情報であるDNAの一部をコピーしたものがmRNAで、これによりいくつかのたんぱく質が合成されます。たんぱく質が合成されると、mRNAは細胞に不要としてすぐに分解されます。体内での寿命が短いのが特徴です。

院長の個人的な見解ですが、原理的には生ワクチンが最も危険です。免疫能力が大幅に低下している状況では、生ワクチンの様に病原性が弱まっているものですら感染が成立する可能性があるからです。不活化ワクチンやそれ以外のワクチンでは、病原体の一部のみを摂取するため感染が成立しません(感染やそれにより引き起こされる病気が生じるためには様々な要素が必要です。例えば、細胞の中に入る、細胞の中で病原性を発揮する、さらにそれが他の所に影響する、など多段階です。そのため、病原体の一部を摂取しても感染は成立しません)。

mRNAの接種は、アレルギー反応が生じる可能性はありますが、院長の知識で恐縮ですが、どのように将来へ影響が出るか可能性のあるストーリーが思いつきません。