日本骨粗鬆症学会で発表しました

ブログ 2023年9月30日

名古屋市で第23回日本骨粗鬆症学会が開催されています。本日、院長が発表を行いました。当院では様々な薬剤を用いて治療をしていますが、ある薬剤の治療成績についてまとめました。発表ではいくつかの質問を頂きました。ある先生からは、“吐き気の頻度が少ないように思います”、と指摘を頂きました。質問された先生も、個人の感想を話しているので、正しいかわかりません。ただ、今後はそういった副作用をより丁寧に聞こうと思います。 

院長は医師になったころから、様々な分野の研究を行ってきました。今まで特に情熱を注いだ分野は腫瘍、人工関節、骨粗しょう症です。この10年は骨粗しょう症に情熱を注ぎました。研究だけではなく、医師向けの講演会だけでも100回以上依頼を受け、骨粗しょう症治療の向上に努めてきました。 

当院は骨粗鬆症治療を熱心に行っております。薬剤の治療効果をまとめると、診察の時には気づかない発見をすることもありますし、データをまとめる時に様々な論文を読みますので、そこで学ぶことも多くあります。現在は慢性腎臓病患者さんにおける骨粗しょう症について勉強しています。慢性腎臓病患者さんは骨粗しょう症になりやすいです。慢性腎臓病の骨粗しょう症は、一般の骨粗しょう症とは大きく異なります。簡単にいうと、骨密度の信頼性は低くなり、骨折したことがあるという実績がますます大切になります。また血液検査や尿検査で調べる骨代謝マーカーの重要性が、一般的な骨粗鬆症に比べて更に大切になると言われています。慢性腎臓病でない人は多くおり、全ての人に役立つ情報ではないですが、慢性腎臓病の患者さんは高齢者の5-7%とも言われており、今後、より適切な診断や重症度の評価、そして治療がますます重要となると思います。 

明日も学会に参加予定です。また新しいことを学べたらと思います。