当院は7月より日曜日や祝日を中心にワクチン接種を行いました。延べ700人ほどの方の接種を担当しました。当院で把握できている限り、重篤な副反応は出ませんでした。
目下、コロナウイルス感染は第4波で、新型コロナウイルスが報道されて以降、最も感染症が厳しい状況です。ワクチンは完全な感染予防や重症化予防にはならないですが、一定の効果が見込まれるのは事実です。接種された方が感染しない、あるいは感染の媒介者にならないことで感染の終息に寄与されれば、医療機関としての任務の一部が果たせたと安堵します。今後は、学校などでのクラスター感染が新たな主要な感染ルートになる可能性があり注意を要します。全国的にワクチンが不足しており、桑名市でも1回目の接種が進みにくい状況が続いています。
当院では日常診療と並行してワクチン接種はしておらず、日曜日や祝日に接種会場として会場設営などの準備を行い、多数の方の接種を進めてまいりました。日曜日や祝日は需要に対して接種会場が少ないのが現状です。今後、感染状況やワクチンの供給状況を勘案して、当院でも再開したいと思います。
ワクチン接種会場として準備をすることで、安全かつ効率的に接種業務を行う方法を探り、回を重ねるごとにより良い体制に変化していきました。さらに日常業務も見直していく良いきっかけとなりました。また、地域の方に少しでもお役に立てればと思っていましたので、接種後に安堵する方々を多数お見かけすると、意義があったと感じています。今後も社会に貢献できるクリニックでありたいと思います。