コロナワクチン接種用の注射器の紹介

ブログ 2021年8月15日

現在、新型コロナウイルスが猛威を振るっており、東京や大阪の都市部では医療崩壊になりつつあります。新型コロナ患者さんの受け入れのみならず、その他の疾患でも受け入れに支障が出ていることと思います。今後、愛知県、そして三重県でも感染者が増えれば同じような状況が生じないか危惧されます。

新型コロナウイルスに関して、報道されていることとしては、①新規の感染者数が非常に多いこと、②新たなコロナ株が出現し、特にデルタ株の感染力が非常に強いこと、③ワクチン接種により重症化が防げる可能性が高いこと、④ワクチン接種をしても感染する可能性はあること、⑤感染者が徐々に低年齢層にシフトしていること、等が挙げられます。

その一方、ワクチンが不足してきており接種が思うようにできなくなってきていることや3回目の追加接種(ブースター接種)が必要な可能性が話題になっています。

さて、8/15は当院が担当する7回目の接種日になりました。当院は次回の8/22が、現時点で予定している最終接種日となります。6回目からは学生さんも接種して頂いております。当院での最年少の方は小学6年生です。ご両親と相談して接種を決められたと思います。不安があったと思いますが、無事に終了して安心しました。また、周囲が接種していない状況で接種する勇気にも、社会の感染抑制に協力頂いている観点から感謝しております。

今後、学校や塾などでのクラスター感染が問題になる可能性があります。冬の受験期に自身が感染した場合や学校でクラスターが発生した場合に多大な影響が出ることが考えられます。大学受験では遠方への移動を余儀なくされる場合もありどのように対応していくか悩ましいところです。

院長は現在の流行を鑑みたときに、学生や若年者の感染抑制が特に重要と考えています。ワクチン供給の状況や需要を見ながら、当院を接種会場として行わせていただくか検討したいと思います。

さて、本日は、ワクチンの注射器について紹介しようと思います。ワクチン接種に関して、必要な資材の大半は桑名市から供給されています。ワクチンは1瓶に0.45ml入っています。ここに1.8mlの生理食塩水を入れて希釈したのち、1本の注射器に0.3mlずつ取り分けます。量を間違えないようにとか気泡が入ると量がわかりにくくなるために気を遣う作業です。1本から理論上は7本分取れますが、瓶の壁に残る分がありますので、1瓶から7本は難しいと思います。現実的には2瓶で13人分のワクチンが準備できます。ただ、安全性の観点などから、こういった行為はしないように指導があります。いつも“勿体ないな”、と思いながら瓶に残ったワクチンを破棄しています。

最近、届けられた注射器は使いやすさが改善しています。写真を見てください。

一見するとよく似ています。

拡大した写真を見て頂きたいのですが、黒いゴムの部分に工夫があります。コロナワクチン用は先が伸びています。これが針の中まで入り、そこに残る部分をなくしています。また気泡ができにくく、操作性が格段に向上しています。