新型コロナワクチン副反応調査について②

ブログ 2021年5月30日

高齢者向けのワクチン接種が順次開始されています。5/22に当院職員を対象にコロナワクチン接種の第2回目を行いました。2回目の副反応について調査しました。1回目のワクチンの副反応については5/13にブログで掲載していますので参考にして下さい。

当院での結果は、少数例の経験ですので、参考にとどめてください。

<副反応の頻度について>

【副反応の発生頻度】

副反応頻度(2回目)頻度(1回目)
なし8%8%
注射部位の痛み80%83%
注射部位の痛み以外の副反応86%31%

1回目と同様に副反応はない人はわずかでした。大半の人では注射部の痛みが続きました。1回目との大きな違いは、注射部位の痛み以外の副反応を訴える人が増えたことです。

注射2日後の5/23にも痛みがあった人は47%と、2人に1人は痛みが持続していました。痛みの強さについての評価方法は難しいですが、“痛くて肩が挙げられない”、という話がありましたので肩を水平より高く挙げられるかで評価しました。痛みのために肩を90度挙げられない人は33%でした。

他の副反応について紹介します。

倦怠感81%
頭痛67%
掻痒感81%
注射部の腫れ19%
発熱67%

<副反応の内容>

副反応の発生率は1回目に比べて高くなりました。また、副反応の強さも、印象ですが強いように思います。発熱に関して、1回目の注射後はあっても37度台でしたが、2回目には人によっては39度台になる職員もいました。また、痛みのために動くのもつらい職員も2回目の注射後はいました。

注射翌日の5/23は日曜日で、勤務日ではありませんでした。仮に5/23に勤務あった際に勤務ができたか質問しました。結果出勤可能者は39%、難しい人が61%でした。年齢別に割合を記載します。60代の方は特に少数ですので割合は参考程度にお願いします。

【2回目の注射翌日に出勤可能な職員の年代別比率】

 20代30代40代50代60代
出勤可0%40%50%33%50%
出勤不可100%60%50%67%50%

注射2日後の5/24月曜日は営業日でした。この日に出勤可能な職員は全体の89%でした。11%の職員は体調不良のために出勤が難しい状況でした。

【2回目の注射翌々日に出勤可能な職員の年代別比率】

 20代30代40代50代60代
出勤可50%80%100%83%100%
出勤不可50%20%0%17%0%

副反応は職員さんの訴えをもとにしています。以前のブログでも書きましたが、注射後の調査をすれば、調査がなければ気にならないようなことでも体調不良と自覚する傾向があります。ワクチン接種される方におかれては、副反応の知識も大切ですが過敏になりすぎないようにして頂いたらと思います。