スポーツ外傷について│前十字靭帯断裂

ブログ 2019年12月22日

スポーツ中の大ケガの一つに前十字靭帯断裂(ACL断裂)があります。ACL断裂は、他人と接触して断裂する場合とバランスを崩した際に膝をねじって断裂する場合があります。断裂直後から歩けなくなる人もいれば、直後は動けたものの、しばらくしてから歩けなくなる人もいます。膝のケガに伴う関節内血腫の9割がACL断裂に関係しているともいわれています。

診断には膝のぐらつきを診察で確認することとMRIが大切です。膝のぐらつきは、ケガの直後には痛みが強く判断が難しいことが多くあります。そのため、MRIが大切になります。当院ではスポーツでケガをして、膝に関節内血腫がみられた患者さんにはMRIを勧めております。MRIでACL断裂、それに合併する半月板損傷や骨・軟骨への損傷を調べます。ACLの再建手術が必要な方は、希望を伺いながら専門の先生を紹介しております。

当院は、開院して1年経過しましたが、おおよそ2カ月に1人の頻度でACLの再建目的に専門の先生を紹介しております。ACL断裂は放置すると将来に影響が出る可能性があります。若い方では特に初期対応が重要になります。

ケガの後にしばらくすると痛みが引くことが多く、治っているような気分になります。しかし、膝のぐらつきを感じるようであれば断裂している可能性もありますのでMRIをお勧めします。

スポーツ外傷について気になる方は、ご相談下さい。