多血小板血しょう(PRP)療法って何?

人はけがをしても自分で治す力があります。転倒して皮ふが傷ついたとします。傷からは出血します。出血は止まり、やがて痂皮(かさぶた)になり、その後、皮ふが再生されます。このようなことは皆さん経験したことがあると思います。これがけがの治癒過程です。
多血小板血しょう(以下、PRP)療法は“自己治癒力”を高めて悪いところを改善に導く治療です。PRP療法では、患者さん自身の血液を加工します。組織再生に大切な成分を高濃度に抽出し、患部に注射します。効果が高いだけではなく、副作用が生じにくく安全性が高いことが特徴です。従来とは異なる新しい治療方法です。


PRP療法はどのように行うの?

採血し処理をします。採血量は1回分が15㏄です。血液を遠心分離機で高回転させます。こうすることで、血小板を多く含む血しょう部分層が採取できます。そして患部に注射します。添加物は含みません。


治療対象の疾患・状態

当院では下記の疾患などに対してPRP療法を行っています。


当院で用いるPRPの特長

PRPといっても調整方法によって得られる成分が異なり、特性が異なるといわれています。
当院で用いるPRPはPRP作成用のキットとして厚生労働省に認可された高度管理医療機器、Arthrex社製のACPダブルシリンジシステムにより精製される“白血球を極力除外したPRP”です。当院が採用している理由としては、過去の実績が多くあり、有効性が証明されているからです。


受診の流れ

初診日にPRP療法を希望される方

(PRP療法を行う日に保険診療をすることは混合診療にあたり禁止されています。)
<直近3ヵ月のレントゲン・MRIがある方>

持参された画像をもとにPRP療法を行います。

<画像がない方>

検査をパックにしたプランを用意しています(事前予約必要)。撮影した画像はデータにしてお渡しします。

遠方からお越しの方

事前にご相談ください。検査、送迎など調整をさせていただきます。

予約につきましては、以下の問い合わせ先までお願いいたします。
TEL.0594-33-2133


PRP療法当日の流れ

採血をします
血液を加工します(約20分)
患部にPRPの注射を行います
初回は1時間ほど院内に滞在していただきます

治療後の一般的な流れ


費用

PRP療法は保険外診療(自由診療)となり、当院では以下の通りの価格です。疾患・症状により複数回の治療が望ましい場合もありますので、詳細は診察時にお問い合わせください。

事前受診が難しい、全てを1日で済ませたい方は、レントゲン・MRIをパックにしたプランも用意しております(事前予約が必要)。レントゲンとMRI撮影後にPRP療法を行います。所見によりPRP療法の対象外と判断された場合は注射代を返金いたします。