慢性的な腰痛に悩む方向けの臨床試験のご案内

ブログ 2025年6月26日

昨年の7/4にブログに掲載した臨床試験についての案内です。

腰痛に悩む方は多くいます。2022(令和4)年国民生活基礎調査の概況によると、国民の有訴の1位は、男女ともに、前回の2019年調査に続き腰痛が最多になっています。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/04.pdfより

腰痛の原因は実に様々です。三重大学整形外科では、腰痛に対する再生医療を利用とした治療方法の研究など、腰痛に関する研究も精力的に行っています。現在、“慢性の椎間板性腰痛患者に対する臨床試験”を行っています。腰痛の原因の一つに、NF-κBという、たんぱく質が関わっています。椎間板でNF-κBが盛んに活動すると、炎症が引き起こされ痛みを感じます。今回の試験では、NF-κBの働きを抑える薬剤を1回注射して、その効果を評価する研究です。参加には様々な厳しい条件があります。例えば、椎間板の痛んでいる程度が治験で求める範囲にある、神経が圧迫されていないなどです。治験の予定終了時期が迫ってきています。もし、慢性の腰痛で困っている方がいましたら、治療の募集期間が終了する前に、当院で相談して頂ければと思います。まずは、状態把握をした上で治療方法の提案、治験への参加希望があれば対象者になりそうか、院長の方で判断させていただき、三重大学へ紹介させていただきます。