3/1や3/3には卒業式が多くの学校で行われました。厳しい寒さも緩み、徐々に暖かい日も増えてきました。18時頃もどうにか明るく、春分までもう間もなくとなりましたね。この時期は、心が一段と晴れやかになります。
さて、今回は風除室の絵についてです。絵に関しては過去に何度か挙げていますので、見つけにくいですが、よろしければ過去のブログを探していただければ幸いです。開院以来、クリニックの風除室には絵を飾るようにしています。院長である私は、絵の心得は全くと言っていいほどありませんが、開院後から数えると、今回の絵で7作目です。以前の絵も大切に保管しています(なお1作目は伊勢型紙です)。今回も南川朋宜先生にお願いして作成して頂きました。季節をコンセプトの一つに、4部作の最終作品です。タイトルは“初春”です。今の時期にぴったりです。南川先生と相談して、梅を描いて頂きました。また、ルリビタキという鳥も描かれています。
話が変わりますが、私は源氏物語が好きです。原文で読むのは難しいですが、漫画や解説本もありますので、機会があれば読んでいただくと人生が豊かになるのではと思います。源氏物語は54帖からなり、光源氏が主人公として描かれる前半の44帖と光源氏の子供である薫と孫の匂宮(におうのみや)が主人公として描かれる宇治十帖に分かれます。宇治十帖は、宇治が舞台になるためにそのようによばれています。二人の年齢は近く、二人が主役となり何人かの女性と恋をするストーリーです。宇治十帖の出だしから、梅が盛んに登場します。源氏物語では、桜・藤・梅がしばしば登場します。32 帖「梅枝」(うめがえ)はその代表例ですし、時々、物語で歌を詠む機会が実に多いのですが、歌にも登場します。
来院の際は、是非、初春を鑑賞していただけたらと思います。
