11月の中旬ですが、まだまだ日中は暖かいですね。今週でいえば、少し暑い日中もあったかと思います。ただ、日の出ている時間は短くなり、5時には暗くなってきています。40日もすれば冬至になりますね。冬至は一年で太陽が最も南よりから出る日です。そのため、南中高度は一年で最も低く、日の出ている時間も一年で最も短い日になります。冬至の日、日中の時間は10時間弱になるそうです。
さて、本日は、雑誌の取材がありました。婦人向けの雑誌です。骨粗しょう症をテーマに1時間ほど、取材がありました。内容は、普段の診療でお話ししていることが中心です。インタビュワーの方も知識が豊富で驚きました。ただ、骨粗しょう症という病気の定義は、“骨が折れやすい状態”であること、骨粗しょう症と診断する方法は2つあり、一つが“軽微な外力で骨折したことがある人”、もう一つが“骨密度が低い人”、という説明をさせて頂いた中で、“軽微な外力で骨折したことがある人”が骨粗しょう症と考えられることが新鮮だったそうです。“骨粗しょう症=骨密度が低い“と考える人は多くいます。その評価方法も大切ですが、”若者なら骨折しないような外力で骨折してしまうこと=骨粗しょう症“、とも考えられています。
手首の骨折を例に挙げ解説します(インタビュー中にも説明しました)。サッカー観戦をしている時に、サッカー選手が、頻回に転倒し手をつきますが、骨折する人は皆無と言っていいほどいません。もちろん絶対いないというのは言い過ぎですが、骨折する確率は極めて低いです。一方、外来受診される患者さん、その大半が女性です。転倒して骨折します。そして、骨折者に骨粗しょう症と考えられることを説明する、大半の方が、“すごい勢いで転倒した”と話されます。手首の骨折の多くが45~75歳くらいの女性であること、先に出したサッカー選手の話をして、手首の骨折は骨が弱いために骨折したことの理解をして頂こうと思うですが、健康に自信がある方ほど、“自分はすごい勢いだったから骨折した”、と話されます。手首の骨折は骨粗しょう症が関係した骨折で代表的で(それだから本ブログで何度も取り上げているんですね)、しかも、初めての骨折に多い部位です(海外では、“骨粗しょう症のお知らせ骨折”、とも言われます)。 掲載は来年になる予定です。掲載が実現すれば、改めて報告させて頂きます。