テーマを決めて書籍を集めました(投資編)

ブログ 2024年7月23日

暑い日が続きますね。さて、当院では、5種類の新聞と毎月20~30種類の書籍を購入しています。書籍の多くは、週刊誌や月刊誌などの定期刊行物です。それ以外の書籍もあります。書籍に関しては、新たに購入した書籍を並べる時に、それまであったものと取り替えています。また、書庫にしまった古い書籍も、再び並べることもして、ローテーションしています。院内には60-70種類の書籍を陳列し、書籍の内容や配置場所(待合やリハビリ室など)を変更しながら準備しています。書籍の準備には手間などがかかりますが、少しでも待ち時間を快適に過ごしていただくために準備しています。興味は様々ですから、いろいろなジャンルのものを準備しています。

時々、患者さんから、“書籍が充実していてうれしい”、という言葉をいただきます。先日、ある患者さんから、“投資や趣味に関する本”について話がありました。たまたま並べてあった投資に関する本を読んでいただいていました。

話が変わりますが、皆さんは、書籍をどこで購入されますか?20年前は本屋さんだったと思いますが、現在はネットが、その割合を増やしていると思います。院長である私も、本屋さんで購入する機会は少なくなりました。ただ、街の本屋さんが減っていくのは時代の流れとは言え、大きな損失ですので、本屋さんで購入する機会も持つようにしています。本屋さんに行く楽しみの一つは、ネットでは見れないほど多くの書籍を見れることです。ネットで本を選ぶときはオンデマンドに近い方式になり、欲しい本を入力する、あるいはテーマを入力して選びます。一方、本屋さんは多くの本が並んでいて、目に飛び込んできた本を手に取ることもしばしばです。さて、本屋に入ってすぐに目に付く、一番売れ筋または新刊本を置いてある場所を“平台”と言うそうです。それ以外にも、表紙がしっかり見えるように、配置する場所もあります(“面陳”)。本屋さんには、商品を手に取りたくなる工夫がいっぱいあり、ネットショッピングとは異なる楽しさや便利さがあります。

 「ある患者さんから、“投資や趣味に関する本”について話がありました。」と先ほど述べましたが、ふと、何かのテーマを決めて、書籍を配置したら楽しいのではないかと考えました。少し前ですが本年3月4日に、日経平均株価が初めて4万円を突破しました。実感のない株価と言いながらも、新NISAなどの投資は活発になっていることが報道されています。そこで、今回、新たに書籍を買い足して、“投資”をテーマとしたに“平台”に似せたコーナーを作ってみました。

テレビなどがあり“平台”での準備は難しいので、まとめて準備しました。
*なお、投資は自己責任ですので、よく考えお願いします。

 今回の本に関しては、院長自身で読んだものもありますが、読んでいないものが多くあります(思いついて準備したので申し訳ありません)。投資についても素人です。話題になる“新NISA”について少し説明します。間違いがないように書きますが、素人の書いているものです。本格的に投資をする際には、自身でルールの確認をお願いします。

 ご存知の通り、日本は高齢化が一段と進み、若者が高齢者を支える年金制度などは、現行制度のままでは持続困難となりつつあり、政府は、“投資”をして将来に備える、という選択肢を提示しました。その一つがNISAや新NISAです。現在は新NISAが主になっています。新NISAでは株や投資信託が大切になります。新NISAでは株や投資信託が投資先になるからです。日本に限らず、世の中には株式会社が多くあります。そして株が売買されています。

税金などは所得などに応じて負担率が変わるものがあります。一般に高所得者が、より高い率で税金を納めることが多く、所得税などはこの典型です。一方、消費税は、どなたも同じ率です。株などで得た利益は、ざっくりと約20%の税金がかかります。これは、利益の多さには変化せず一定です。新NISAは、額の制限はありますが、この税金が免除されています。そういった点では、有利な制度(利益が出やすい制度)です。新NISAは、積み立て投資枠(年間120万)+成長投資枠(年間240万)で構成され1年間では360万円まで投資可能です。また期間を考慮しなければ1800万まで非課税で運用できます。

 経済は、短期間で見れば停滞や縮小する場合もありますが、長い年月で見れば拡張を続けます。同時に、金銭の価値は希薄化します。例えば、明治34年の1円の価値は、令和2年でいうと約14万4千円になるそうです(https://invalance.co.jp/invest-031/)。モノの値段が上がるとニュースになりますが、基本的には、モノの値段は上がり続け、金銭の価値が希薄化していきます(例えば初任給も増加していくのも同じようなものです)。例えばスターバックスで500円のコーヒーは30年後に同じ値段で購入できることはありません。そのため、今、持っているお金で購入できるものが10年後には購入できなくなる、ということはしばしば生じます。

 繰り返しですが、株などは倒産する会社がありますので、個々の株の趨勢(すうせい)は誰にも予想できません。しかし、世の中にあるすべての株の株価を足した金額は、今後も増加していくと考えられます(経済は長期的に見れば、拡張していきます)。こういった背景のもと、新NISAは成り立っています。新NISAでは、“国の審査を通った上場株式や投資信託等”に投資をする場合、税制の優遇が受けられます。院長に感覚では、株は“ブルーマウンテンコーヒーやキリマンジャロコーヒー”、投資信託は“ブレンドコーヒー”です。

株は投資したその会社に投資結果が大きく依存します。投資したい人は、多くの種類の投資先から、“株”というジャンルを選び、そして“○○株式会社”と選択して、○○株式会社に投資の運命を委ねます。株価が将来どうなるかは結局のところ誰も分かりません。株価は会社の実力を反映している部分もありますし、人気投票という面もあります。一方、投資信託は、プロの人が、様々な株や債券などの商品をバランスよく組み込み、一般の人に買いやすいようにしている商品です(ブレンドコーヒーですです)。例えば、2023年9月は、JR東海の株を購入したくとも、最低150万円以上用意する必要がありました。“卵は一つのカゴに盛るな”という格言がありますが、全てを一つの籠に盛って勝負するのはハイリスクハイリターンになります。ただ、JR東海も購入して、トヨタ自動車、○○工業、△△産業も購入することができる人は資金力がないとできません。それを可能にするのが投資信託です。投資信託では手数料(正確には運用管理費用+信託財産保留額)を支払う必要がありますが、プロが様々な株や債券を購入して、投資信託の商品の趣旨に合うようにブレンドしています。購入しやすいように一口100円みたいに販売します。新NISAで選ばれている商品は、比較的、手数料が安くなっています。

当院に準備している本は素人向けの商品なども書籍には書かれています(販売されている本の多くは、素人向けで、おすすめ商品がかかれていますので、当院に置いてあるものが特別という訳ではないです)。来院されて興味があれば読んでみてください。

投資は長期にすることでメリットが増すことが多いと言われております。若い人により向いていると言われています。投資は自己責任でお願いしたいですが、ブログを読んで人生が少し良い方向に変化すれば幸いです。また、しばらくしたら、他のテーマを設けて本を準備したいと思います。